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山梨県立高校関係ニュース

県内公立高4940人受験。倍率1.08倍

山梨県立高校入試改革による後期試験(学力試験)が6日、全日制30校(市立甲府商業高を含む)で行われた。従来の一般入試に当たる試験で、総定員4554人に対して4940人が受験し、平均受験倍率(帰国子女など特別措置適用者23人を除く)は1.08倍。昨春一般入試より0.03ポイントアップし、記録に残る1988年度以降で最高となった。欠席者は55人と過去10年で最も少なく、欠席率は1.10%だった。                              

                      =山梨日日新聞 3/7より抜粋

県立高の後期入試、志願変更は120人 競争率変わらず1.09倍

山梨県教委は23日、県立高入試改革で実施する後期試験(学力試験)の最終志願状況を発表した。定時制を含む志願変更は120人で、昨春一般入試より30人増加。全日制30校(甲府商を含む)の最終志願者は4995人となり、募集定員に対する競争倍率は志願変更前と同じ1.09倍。12校で定員割れとなった。
 県教委新しい学校づくり推進室によると、志願変更に伴う増減は全日制で普通科が8人減、英語科、文理科が各1人増、国際教養科が1人減、農業科が4人減、工業科が5人増、商業科が11人増、総合学科が6人減。理数科は増減なし。全日制から定時制への志願変更は1人だった。

                      =山梨日日新聞2/24より抜粋

 

平成19年度後期入試の分析結果

山日新聞で日曜日に連載されている「入試実践教室」の先生方からの後期試験の分析の抜粋記事を載せておきます。参考にしてみてくださいね。

数学=基本重視した出題内容

例年と同様に各学年、全領域からバランスよく出題されている。問題の量も大問7、小問26で適度な量である。

 具体的には、1、2は計算と基本事項を確認する問題で、例年通りに出題されている。作図問題も基本的な設問だった。

 3は関数と図形の総合問題で、時間の変化に伴う面積の変化を見る問題。

 4は新傾向問題で規則性から法則化していく問題。

 5は関数のグラフと図形の面積を絡めた総合問題。

 6は円と三角形、平行線と角の性質に関する問題で、証明もこれらの性質から比較的簡単に導くことが出来る。ただ、三角形の合同や相似を利用した証明ではないので表現力を必要とする。

 7は相似と三平方の定理を利用する問題になっている。

 全体的に、基本的な問題が多く、思考力を問う問題も基本事項をもとに、理解したことを順序よく表現していくようになっている。読解力が必要となるような長文の問題もなく、普段の授業を大切にし、また数学的な表現に慣れていくことで十分に解ける問題である。

英語=基礎・基本を再確認

全体的には、昨年度とほぼ同じ出題傾向だった。1〜3は英文を聞き取り、理解力を測る問題。

1は落ち着いて最後まで聞くことが大切。

2は日常生活の会話や表現を問う問題が出され、授業で学んだ基本的な会話を重視した出題だった。

3はあせらずにメモを取り、疑問文が何を聞いているかを聞き取ることが求められた。

4は昨年度の対話文とは異なり、電子メールの文章を使った出題だった。内容の理解と同時に文法の理解や語彙力を確かめているが、1年生から積み上げてきた英作文の力で、十分に書き上げられる。基本的な読解力があれば、難なく解けるものとなっていた。

5は、ある程度の長さの文章を読み、読解力を問う問題が出された。表現力を問う問題5で、回答として求めた文章数は、昨年度の3つから5つに増加。英語力はもとより、自分の考えや知識なども求める傾向が強まった。

全体を通して、基礎的な学習内容の定着及び思考力、表現力を重油視した出題で、取り組みやすかったのではないか。

国語=基礎的な思考力を問う

例年と比べ大きな変化はないが、基本を大切にすること、「話す聞く」「読む」を関連付けて学習する必要を感じさせる出題である。

1は4の感じの成り立ちの問題が加わった。意味、筆順、部首、つくりなど基本を丁寧に学習することが求められた。

3は図が重視され、図の読み取りだけでなく、効果にまで触れた出題になっている。三は3つの単語を使い10〜15字で簡潔にまとめるのが難しかったか。文章を始めから最後まで関連づけながら丁寧に読み取る力があるかどうかも問われた。

4は昨年同様「2つの文章を読んで」という形であるが、古文がここで使われているため、例年よりも古文の配点が低くなった。ABそれぞれの文章の比較読みというよりも、二つの内容を踏まえた上で「旅」がテーマの作文を書くことにつながっている。それ故に、さくぶんがやや描きにくかったか。詩と古文の内容をしっかり読み取れているかがポイントとなった。

全体的には丁寧に読み、問われていることを良く考えれば解ける問題。基礎的な学力、思考力を問う出題であった。

社会=社会情勢の把握も必要

大問の数は地理1、歴史1、公民1、3分野融合1の計4問で、論述問題、作図問題同様、ほぼ昨年度と同数だった。

1の地理的分野では、昨年度と同様に複数の資料から答えを導き出す問題など、資料活用の能力や思考力・応用力が必要とされた。最近話題になっている世界遺産なども出題された。

2の歴史的分野では、郷土史にかかわる資料を取り扱い、そこから時代の特徴的な内容についてしつもんしていた。人物の業績について、3つの資料の中から選択して論述する新しい傾向も見られた。

3の公民的分野では、各単元からはいぶんよく出題され、基本的な事項を問う内容だった。

4の融合問題でも核問題・人口問題・食糧問題の3分野からそれぞれ配分よく出題されていた。

全体として基礎的事項をしっかり身につけ、資料と関連させて考える力や問題文をしっかり読み取り、理解する力がさらに必要となってきたようである。日々の授業の大切さを再確認させられると同時に、普段からニュースをチェックし、社会情勢をつかんでおくことの大切さを実感させられる問題であった。

理科=作図含め表記問題多い

例年通り、各領域、各学年の学習内容から均等に出題され、全体に基本的な内容であった。

1は基本的な雲のでき方と気圧の問題。

2は作図を含む、光の屈折と反射を問う問題。

3は正座の日周運動などの問題だが、正座の動きをしっかり把握していれば解くことが出来る。

4は植物のからだのつくりの設問で、表記する問題が2問あった。視覚的に理解しておく必要がある。

5は自然と人間からの問題だが、動物のせかいからの出題が含まれていた。

6は電流の問題。回路にかかわる内容で、深い思考力が問われる出題だった。

7は水溶液の性質と中和の問題。指示薬や化学式を問う内容も含まれていた。

8は化学変化についての出題だが、鉄と酸素をモデル化して考えれば素直に解ける内容だった。

今年は作図を含めて表記させる出題が多かった。説明させる問題数については例年通り。高度な思考を要する問題は少なかったが、知識だけではなく、その知識を使って考えさせる問題が多かった。1つ1つの事柄についてしっかりと押さえておくことが大切だ。

平均50−60点を想定=県教委

県教委は6日、高校入試問題の出題方針を発表した。新学習指導要領に基づき、各教科とも平均点を50−60点になるように作成した。全体的に@基礎・基本事項を重視して応用力もみる A記憶の検査に偏らず、理解力や思考力も検査するように工夫する B特定の教科書の使用者が有利にならないようにする−ことに留意した。

国語は「話すこと・聞くこと」「書くこと」「読むこと」など各領域や分野の検査が出来るように配慮した。文章読解のみではなく、説明的文章と図を組み合わせ、双方の内容を読み解いて回答させる問題も取り入れた。

社会は地理、歴史、公民の3分野で起訴・基本的な学力が検査できるよう配慮。写真や図、表などの資料を通じて判断する能力を問い、山梨の特産品・ブドウの歴史をテーマに、日本や世界の動きを問う出題もあった。

数学では、数と式、図形、数量関係の各領域で、基礎的な原理や法則、数学的な表現・処理能力を問う問題を出題。旗を使い法則を見出す出題もあり、身近な事象を数理的に考察する能力や数学を活用する態度を検査できるように配慮した。

英語はコミュニケーション能力が重視されているため、リスニングテストの比重を30%程度とし、記述でも表現力を検査できるように配慮。メール文(手紙文)を読み、適切な場所に文章を挿入させるなど文脈を把握する能力を問う出題もあった。

理科は、観察や実験を重視し、自然の事物や現象を理解するための基礎・基本的な事項について検査できるよう工夫した。懐中電灯や使い捨てカイロなど身近なものの原理を問い、理科の実用性を感じることができるようにした。

山教組=出題に工夫見られる

 山梨県教職員組合(山教組)は6日、高校入試に関する見解を出した。全体的に「基礎的・基本的な内容を重視し、思考力や思考過程を重視した出題。物事を論理的に捉えようとしているかを見るため、出題に工夫が見られた」と評価。また、「問題量や各教科の領域、学年の配分もおおむね適切だった」とした。

 国語は核問題の設問量はやや少なめと感じるが、じっくり取り組むことを考えると適切だったと思われる。各出題に工夫があり、思考過程を問う意図が感じられる。難問も一部あったが、じっくり取り組めば解答しやすい問題だった。

 社会は応用力を問うものが中心だった。全般的に断片的な知識を問う出題は少なく、各分野の配点・内容はバランスが取れていた。表や文字は見やすかったが、地図はわかりづらかった。歴史は年代の偏りなどがなく、地理は教科書で扱う範囲内だった。

 数学は学年ごとの学習内容、配点のバランスが適切だった。基礎的な事項を基に思考力を問う問題が多い。問題量は昨年と同程度で難易度が下がり、じっくり取り組めるが、問題文が適当でない部分もあった。

 英語は、コミュニケーション能力重視の出題傾向。採点ではスペリングミスを減点対象とするものとそうでないものがあり、出題目的が明確だった。生活経験の差異に影響されず、純粋に英語力を検査する内容だった。

 理科は実験・観察に重点が置かれ、学習成果を生かせる問題が多かった。問題文は理解しやすく、図の配置が工夫されていた。学年をまたいだ問題もあり評価できるが、3年の1分野の配点が少ないなど、バランスが悪い面もあった。

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*平成19年度後期試験対策編

*後期試験前までのアーカイブはこちらをみてね。

   

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*平成18年度公立高等学校入学者選抜学力検査成績調査結果報告書(県教委)

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